3.11の原発事故で全町避難(6月解除予定)となった福島の双葉町に行ってきました。影絵持参で何度か訪れた避難所と仮設住宅の当時の職員北村さんが、私たちのために町を案内してくれたのでした。住宅の多くは更地となり北村さんのご自宅も野原のようになっていました。
残された家々は一見人が住んでいるようで近づくとどこも廃墟という信じがたい光景でした。除染作業は今も続いていて、人気のない道を時折、放射性廃棄物を積んだトラックがこちらに深々と頭を下げながら通り過ぎて行きます。
津波と放射能の二重被害を受けた浪江町には、原子力災害伝承館という立派な施設もできていました。空や緑がやけに美しく、あらためて自分たちは取り返しのつかないことをしてしまったのだなと思いました。