
制作をしながらぼんやりと考えました。ジャーナリストの後藤健二さんは、イスラム国に身をおく人の中にも理解し合える人たちがきっといて、その人たちの思いを伝えることで武力ではない歩み寄りができると信じていたのではないかと。今、無惨な結果を突きつけられた私たちの国が、たんに憎しみと怒りを強め、武力制圧に加担していくことは、後藤さんの望むことではないのではないかと・・・。
なぜ、このうような理解しがたいテロ集団が生まれてしまうのか。そこから考えようとすれば、やはりその地域をもっと知る必要が出てきます。命がけで戦地を取材するジャーナリストのメッセージに、日頃からもっと耳を傾けなければいけないと、あらためて思います。命を落とされたお二人のご冥福をお祈りいたします。